2013年追記
この機種の記事を書いた当時はここに書いてある方法で、
修理できていたつもりだったのですが実際は別のところが原因と分かっていますので
今回のページ移行の際に追記をさせていただいております
気に入った機種は、入手した段階で手を打たないとだめ、
そう教えてくれたのがこの機種でした。
入手した段階でテイクアップ側のブレーキが摩耗してテープが正常に止められない
状態になっていました。まぁしばらくは使わないだろうしと半年近く放置していたのですが、
家族のメインデッキを新調しなくてはいけなくなりこいつならそこそこ簡単に操作できるだろうし
(それまで家族用にはNV-FS900を使用していました)画質も申し分ない、
自分でやってもいいけど、せっかくだからヘッドも交換してもらいたいしメーカーに
送ってOHしてもらおうとメーカーに送りました。
1週間後SSから電話が・・・「部品が供給打ち切りになってしまったので修理できませんでした」
Σ(゚Д゚;エーッ!
どうも今回の修理の肝となるメインブレーキが供給打ち切りになってしまっていた模様・・・
入手した段階でメーカーに送るなりしておけばと後悔するも後の祭り
SSに引き取りにいった際にすこしサービスの人と話をして、ヘッドとメンテキットは在庫があるということで
取り寄せてもらい、メインブレーキは自作でインチキ修理をしてなんとか自力でOHしたあと家族用のメインデッキとして
がんばってもらっていたのですが、最近テープを挿入していないのに勝手に挿入したと認識してテープを
引き込もうとするようになってしまいましたテープを入れておけば大丈夫なのですが、
不調のままで放っておくのも何なので再び開腹してみたわけです
バブルデッキからするとボタンの数も減ってしまいましたが、
高級感はあると思います。リモコンがないとチャンネル設定ができないのは
時代の流れですね。時刻合わせにもリモコンを用いますが、
コンセントを抜いていても本体が時刻を記憶しているので
すぐには必要になりません。
Gメカの次に松下が開発したKメカです
この段階で、民生用ビデオのメカベースにダイキャストを
使用していたのは松下だけになってしまいました。
それでもGメカに比べたら安っぽいメカであることには
変わりないですけどね
交換したヘッドです。
SB900と互換性があるため、入手が可能なのはありがたいです。
ヘッドは昔と違い、中央にあるネジ3本を外したらそのまま上に
引き抜くだけで外すことができます。
FEがシングルになっているという噂があるのですが、
私はヘッド上の基板にFE2とシルク印刷がされているので
ツインFEではないかと考えております。
スイッチング電源です。
シールド等はされてないですね
1世代前のNV-SB88Wよりもちゃちくなっているのが残念
独立しているだけましというべきかな
このデッキは高音質も謳っているので。
音声用基板には一応音響用コンデンサを使用してるようです
FS900みたいにClassAA回路を乗せてしまうようなことは
もうできないのでしょうね。
Kメカはメカベースはダイキャストなのですが、
なぜかガイドポストの土台にプラスチックを
使っているんですよね。テープパスに直接関わる部分なだけに、
ここにもダイキャストを使用して欲しかったです。
今回はエンドセンサー付近にゴミがあってそのせいで
誤動作しているのだろうと思い、ハウジングを外して
センサーを掃除、ハウジングのセンサー用の穴が
あいている部分にもエアーを送っておきました
で、これがハウジングを解放した状態です。
メカベースはダイキャストでがっしり
ガイドポストの土台はプラスチックでがっかり
このメカはハーフローディングを持たないので、
それようのアームもついていません。
2013年追記
このときは、エンドセンサーを疑ったのですが、実際には
今回エンドセンサーは関係ありませんでした。
修理後症状が治まったので治ったと思っていましたが、
後日再発していますので、この推理は完全に間違っていました。
今回の件での主犯格は下記のモードスイッチになります。
メカを裏側から見た様子です
本体からメカを外すときはメカを固定しているネジを外し
配線をすべて外してそのまま持ち上げるとOKです
結露センサーの配線を外すのを忘れがちになるので注意してください
ベルトはコックドベルトを採用しています
メカ中央に見えている大きなパーツはメインレバーと呼ばれるパーツで
裏側はこれとモードスイッチ、あとローディングモーターの
よく割れるプラのパーツが消耗品としてメンテキットに含まれています
メカを外した状態です。
高級機ですが、かつての高級機からすかすかですな
右の中央付近にモードスイッチの接点がありますが、
ここも念のため掃除しておきました。
本来なら接点グリスも塗っておくべきなのでしょうが、
自分は持っていないのでそのままです(汗
2013年追記
今回の症状の再発を防ごうと思ったら、接点にグリスを塗るのが正解です。
モードスイッチを新品に取り替えるだけでは不十分です
ピンぼけスマソorz
メカの位相をあわせるときは、モードスイッチやギヤを
この位置に合わせます。ハウジングをはめるときも
このポジションです
手動でこの状態に持って行く場合は、
必ずローディングモーターを外す必要があります
上の写真の状態で、表側の連結用のギヤはこのポジションに
なっているはずです。
ハウジングは上の押さえとカセットガイドを外した状態で
挿入状態にしておき、ハウジングについているスライドギヤの一番
手前の歯と連結ギヤのあわせマークを合わせてはめ込めばOKです
メカをイジェクト状態に持って行くときに、連結ギヤをドライバー等で
時計回し方向に押しながらしてやるとうまくいきやすいと思います
このメカはテープの回転を検出するのに
このようなセンサーを用いています
経年や汚れで検出不良を起こしにくい
いい設計だと思います
ポストの土台がプラじゃなけりゃなぁ(くどい)
メカをヒートシンク代わりにしていますww
いいコストダウンだと思います。
表示部です。
音声レベルの調節が可能なので、当然レベルメーターも装備
ヘッドホンだけでなくマイク端子も装備、
入力端子は金メッキされています。
アンテナ入力端子群です。
集約化が一時期に比べたらしっかり進んでますね
型番表示、この機種は97年に生を受けたようです
省エネにもばっちり貢献しており、27Wしか消費しないエコ仕様です
おやくそくのアワー
3649時間とかなり使い込んでいるように見えますが、
ヘッドを自分で交換したためアワーのリセットができていないだけで
実際は100時間も使ってないです。
追記・・・重要かもこのアワーメーターですが、メーカーでなくてもリセットが可能です。
後日、適当に弄っていたら偶然にもリセットができてしまいました。
方法は伏せておきますが、本体だけで可能でした。
(結構昔のことなので忘れたというのが真相ですがw)
ヤフオク等々で入手した中古機体でヘッドの交換歴がないのに
アワーが異常に少ない場合は意図的にリセットがされているかもしれません。
ヘッドが一度でも交換されたかどうか調べるには、ドラムに塗布されたネジ止め剤
の色で判断できるそうで、交換歴がある物は青色になっているそうです。
この記事内にあるドラムのアップが写っている写真がありますが、色は青色ですね。
問題の症状は治まったのですが、
いぜんインチキ修理したメインブレーキがまたお疲れな様子です。
部品を新品で購入するのは絶望的なので、部品取りを入手するとかが必要になってきそうです